最初に、私たちの身の回りにあるたくさんの製品、公共の施設などにユニバーサルデザインが取り入れられていることを紹介しました。その後、『自分が通う学校や、住んでいる地域に外国人の転校生がやってくる』という想定で、学校内や地域にどんなピクトグラムがあるとわかりやすいか、転校生の気持ちになってもらいながらピクトグラムづくりに挑戦してもらいました。
みんなの豊かな発想力とデザインで28点のピクトグラムが完成しました。参加児童からは、「三和町は山に近いのでシカに注意してほしくて作った。」「交通ルールを守ってもらえるよう、車は止まって横断歩道で手をあげている姿を工夫した。」「本を読んでもらえるよう、本を開いて図書館のピクトグラムを作った。」「学校にはおやつを持ってこないピクトグラムを作ってみた。」「マスクを正しく着けてもらうように、口元までマスクをづらしている姿を工夫して描き注意を促した。」「交差点での交通事故に注意してもらえるように描いた。」などの感想を聞くことができました。また、本講座の中では、バリアフリーやユニバーサルデザインについてもふれさせていただいたことで、「それぞれの違いも分かって勉強になりました。」といった感想も聞くことができました。
講座の最後に社協から、ピクトグラムを作っているときのそれを見る人がどう感じるかを想像して作った気持ちこそが思いやりであり、日常生活においても非常に大切なことだというメッセージを伝えさせてもらいました。本講座が、いろいろな人と一緒に暮らしていることへの気づきとなり、お互いを認め合う地域「ユニバーサルデザインのまちづくり」の一助になればと思います。
これらの「ピクトグラム」は、4月12日まで市役所三和支所で展示されています。皆さん是非、ご覧ください。